継体天皇

  • けいたいてんのう(おおとのおう)
  • 生没:5世紀後半~6世紀前半
  • 越前出身といわれる天皇で、日本書紀によると母方の実家である越前の高向で成長したといわれている。武烈天皇の死後、大伴金村等に擁立され第26代天皇に即位した。57歳で即位し、82歳で亡くなったと書紀に記されている。
    越前平野の治水と笏谷石採掘の伝説がよく知られており、足羽山には、笏谷石採掘に携わった人々により、天皇の遺徳を讃えるために造られた石像が立てられている。同じく足羽山には、天皇を祭神とし、天皇の娘である馬来田皇女の子孫が代々神職を勤めているといわれる足羽神社がある。

関連史跡

【継体天皇石像】

【継体天皇石像】

所在地:福井市足羽上町(足羽山三段広場)

明治17年に笏谷石の石工によって造られた笏谷石製の像で、洪水が治まるよう足羽山から海に向かって矢を放つと、越前平野を覆っていた水が海の方に引いていったという伝説にゆかりの九頭竜川河口に向いて建てられている。

【足羽神社】

【足羽神社】

所在地:福井市足羽1丁目8

継体天皇を祭神とする、越前最古の歴史を有する神社。
男大迹王(継体天皇)が、自ら生霊を合祀して、馬来田皇女を斎主としたのが始まりとされる。
境内にある樹齢約360年のシダレザクラと参道のモミジが市指定天然記念物。

【継体天皇大世系石碑】

【継体天皇大世系石碑】

所在地:福井市足羽1丁目8(足羽神社境内)

幕末の歌人橘曙覧が、国学者田中大秀に入門していたとき、継体天皇の世系を広く世に知らしめたいと願っていた大秀の依頼により、学友らと奔走し建立を実現した。