鈴木主税

  • すずきちから
  • 生没:文化11年(1814)~安政3年(1856)
  • 幕末の福井藩士。
    天保13年(1842)、藩主松平春嶽のとき寺社奉行となり、後に町奉行となり善政をしいた。
    これにより城下木田の町人が、主税の生前より同地区に世直神社を創祀し、祭神として祀った。
    弘化2年(1854)春嶽の側近である側向頭取に起用され、以降春嶽を補佐して、学事・財政・兵備などにおいて藩政の一新を図った。橋本左内を見出し、春嶽に推挙したのも彼である。水戸藩の藤田東湖は、主税を「今や真に豪傑と称すべき者、天下に鈴木主税、西郷吉之助(隆盛)あるのみ」と評した。
    安政3年(1856)43歳で病没。

関連史跡

【世直神社】

【世直神社】

所在地:福井市みのり1丁目

城下木田の町人が主税の仁政を慕って、生前より創祀して主税を祭神として祀った。
みのり1丁目と同2丁目の2ヶ所に在る。

【恒道神社】

【恒道神社】

所在地:福井市大手3丁目(福井神社境内)

松平春嶽を祭神とする福井神社の境内にあり、鈴木主税と共に、橋本左内、中根雪江が祀られている。