旧毛矢町
旧毛矢町
【旧毛矢町 石碑】
所在地:福井市毛矢1丁目地係(足羽川南詰)
毛矢の名前は足羽山麓に鎮座する毛矢黒龍神社に由来します。
享保16年(1731)、松岡藩が福井藩に吸収された際、旧松岡藩士の多くが当地に移住し、「毛矢侍」と呼ばれました。「五箇条の御誓文」の原案を作成した由利公正(三岡八郎)も「毛矢侍」でした。
由利公正(三岡八郎)(『由利公正伝』より)
福井市立郷土歴史博物館蔵
明治10年(1877)、当地に「福井織工會社」が設立されました。京都で近代的製織方法を学んだ細井順子は、この「福井織工會社」で優秀な絹織物職工を数多く育成しました。毛矢町は、後に「羽二重王国」と言われる福井の絹織物産業の発展に大きく貢献したのです。
細井順子(『福井縣自治民政資料』より)
福井市立郷土歴史博物館提供
福井織工會社(『福井県下商工便覧』より)
福井市立郷土歴史博物館提供