願念寺本堂、納骨堂

【願念寺 本堂・納骨堂(写真)】

【願念寺 本堂・納骨堂(写真)】

所在地:福井市石新保町18-35

平成19年9月21日 答申

【願念寺 納骨堂】
昭和4年建築の鶉小学校奉安庫(天皇、皇后両陛下の写真を安置する建物)を戦後移築したものである。奉安庫は、昭和初期に盛んに建築されるが、戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の命によって廃しされた。このため、多くが取り壊されたが、この願念寺のように、転用されたものもあった。願念寺納骨堂は、笏谷石を組合わせた丁寧な造りの擬洋風奉安殿である。建築当時の社会情勢、人々の思いを伝える、貴重な遺存例である。

【願念寺 本堂】
江戸時代後期の享和元年着工し、文化3年(1806)に落成した。携わった大工は延べ3000人と伝えられる。真宗寺院特有な装飾を施された建築で、内外陣堺の欄間は、三国木彫の志摩派の祖、志摩乗時(1790~1850)の作とされている。