芝原上水 啓蒙地区

【芝原上水 啓蒙地区】

【芝原上水 啓蒙地区】

所在地:福井市新保2丁目

芝原上水(芝原用水)は、福井藩祖結城秀康が、城下の飲料水確保を主な目的として開いたと伝えられます。九頭竜川の鳴鹿大堰を少し下がった所で取水し、市内の中ノ郷で外輪用水と内輪用水に分流されました。
この内輪用水が現在の啓蒙地区を通って、志比口から城下に入り、武家や町民の生活用水となったのです。 芝原上水は手足を洗うことが禁止されるなど、さまざまなきまりが設けられ、長く大切に維持されてきました。 しかし、大正13年に上水道が完成すると、水路は魚が泳ぐ子ども達の遊び場として親しまれるようになります。
この場所は、平成20年に「水と緑のネットワーク整備事業」によって、親水緑道として整備されました。芝原上水は後世に伝える市民の宝として、地元の人びとによって大切に守られています。

【越前国之図 貞享2年(1685年)】

【越前国之図 貞享2年(1685年)】

松平文庫蔵(福井県立図書館保管)