福井市の茶道史・茶道文化を訪ねて
茶の湯では、5月から10月までを風炉の季節、11月から4月までを炉の季節に分けます。それぞれの時季で使用する道具や点前が違ってきます。
大きくは釜のしつらえの変化をいうのですが、茶の湯の始まりには「風炉」しかなかったものが、室町時代中期の侘び茶の登場によって、「炉」が考案され取り入れられました。可動式の「風炉」から不動の「炉」に変わるのに伴い、他の道具も様々な変化をみせます。
季節の移ろいを敏感に感じ取り表現する茶の湯ならではのこの習わしを、当館の茶道具を通してご紹介します。