展覧会

企画展「笠原白翁と橘曙覧」

開催期間
2024年11月21日(木) 2025年3月9日(日)
場所
第1展示室
笠原白翁(良策)は、足羽郡深見村(現福井市深見町)に生まれました。
漢方医学を修めたのち、蘭方医学も学び、当時、恐れられていた流行病である痘瘡(天然痘)の予防に尽力した医者です。

橘曙覧とは、若い頃より交流があり、ともに国学や和歌を学んだ間柄でした。
白翁は、曙覧に歌の添削を依頼するだけでなく、後援者として生活を支え、曙覧の家族が病気の時は、いつも診察して、治療を行ったことが伝えられています。
曙覧も医療事業に協力し、白翁の執筆した『牛痘問答』の添削を行うなど、その活動を応援しました。
また、白翁の長男も曙覧に国学を学び、家族ぐるみのつきあいがあったことが知られています。

コロナ禍を経た今、笠原白翁の活動はより一層注目されています。
2025年1月24日には、白翁が主人公の映画「雪の花ーともに在りてー」(原作:『雪の花』吉村昭著、新潮社)が公開されます。
この機会に、幕末の福井で活躍した二人への理解を深めていただければ幸いです。

【同時開催】
新収蔵品展2024
2023年度に曙覧の門人であった野村恒見(淵蔵)のご子孫から資料のご寄贈がありました。
橘曙覧資料を中心に、寄贈資料の一部を初公開します。

展示解説&曙覧さんトーク
担当学芸員が展示内容の解説を行います。
曙覧さんに関する疑問や質問にもお答えしますので、お気軽にご参加ください。
2024年
12月7日(土)
2025年
1月19日(日)
2月15日(土)
午後2時~(30分程度)
※予約不要、観覧券が必要です。